ARCE

ARCE(Autonomous River Contorol Engineering)は、は、2016年に河川を自律的に制御する新技術の開発を目的として、異分野融合の研究体制で開始された研究プロジェクトです。ARCEプロジェクトでは、革新的な河川工学のための技術開発だけにとどまらず、さらに人類の理想である様々な自然災害を無害化する「土木科学」の確立を目指しています。「土木科学」は、既存の土木工学の経験的手法を科学的手法へ転換することで自然現象の不確実性を縮減し、社会活動における自然災害の脅威の除去や、生産性の飛躍的な向上を目的とする学問です。

また、ARCEプロジェクトでは、上記の研究成果は幅広く共有することと、同分野における人勢育成の方向性について議論する場として、2018年より土木科学シンポジウムを主催しています。

第7回土木科学シンポジウム(朱鷺メッセ国際会議場、新潟市) 第6回土木科学シンポジウム(朱鷺メッセ国際会議場、新潟市) 第5回土木科学シンポジウム(朱鷺メッセ国際会議場、新潟市) 第4回土木科学シンポジウム(朱鷺メッセ国際会議場、新潟市) 第3回土木科学シンポジウム(ANAクラウンホテル飛翔の間、新潟市) 第2回土木科学シンポジウム(シーズンズ、新潟市) 第1回土木科学シンポジウム(ジョイアミーア、新潟市)

2024年11月8日 🌟 第7回土木科学シンポジウムを開催‼️

異分野融合研究の開始をきっかけとして始まりました土木科学シンポジウムですが、第7回となる会を本年も朱鷺メッセ国際会議場にて130名余りの産官学の方々とともに開催しました。本年のテーマは「100年後のかわとひとを考える」としました。2件の招待講演、3つの大学の研究室の学生たちが研究成果を発表するポスターセッション、会の最後には「100年後のかわとひとの理想」についてのパネルディスカッションを行いました。ご参加の皆さま、有り難うございました。

2023年11月24日 🌟 第6回土木科学シンポジウム
連休の合間の開催となりましたが、今年も朱鷺メッセにおいて、土木科学シンポジウムを開催しました。今年の本会の特色は、例年に増して土木以外の研究分野の方の参加と発表を充実させたことです。今後、建設関連業においては、人材確保の人の数の確保に加え、従来の土木工学の学問体系では解決ができない、流域治水のための計画策定で必要となる諸技術や以前から懸案となっている各種構造物の維持管理で必要な技術開発のための高度人材の必要性がますます高まることが予想されます。これらの人材の質の問題の解決を本会では目指すことして閉会としました。ご参集の皆様、開催にあたりご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。
2022年11月18日 ⭐️ 第5回土木科学シンポジウムを開催!

朱鷺メッセ国際会議場にて、第5回土木科学シンポジウムを開催しました。産官学の各所より150名余りの方々が集まり、建設関連業界が抱える課題とその解決法についての意見交換や、最新の研究成果の共有をしました。
思い返せば、昭和から平成への元号の切り替えの時期に大きな転換がありました。今、平成から令和の元号の切り替えでも大きな転換が起きようとしています。この転換をうまく活用できれば、土木の仕事の方法のアップデートの追い風となると思います。しかし、土木業界全般に切実な危機感が共有されているとは言えません。このためか手段を抜本的に転換するほどの試みは見られず、試行されているのは延命措置と言わざるを得ない効果が期待できないものに終始しています。
今後も土木科学シンポは、近年の測定や観測の選択肢の急速な発達を背景の一つとし、土木の魅力の回復や未来の土木の確立に向け、技術や研究による問題の打開をテーマとして継続したい考えています。引き続きよろしくお願いします。

2022年10月12日 ⭐️ 水ラボイベント・土木の未来を考える

建設関連業界の産官学の50名ほどが集まり、最新の施工技術などを投入した治水工事の現場見学と、その後に土木の未来を考える座談会を行いました。今回は、全国の土木系の大学や大学院に所属する学生たちが運営するドボクラボからも3名の学生も参加しました。担い手確保が困難となっている要因についての分析や、この状況を改善するために各自ができることなどについて話し合いました。この意見交換においては、既に、データの産業革命は始まっており、土木系の学部や大学院において、データを電卓レベルの道具とできなければ、建設関連業界は、情報上界の下請けになる未来さえあるなどの厳しい意見も出されました。また、情報系や物理などの他分野の学生や教員は、建設関連業への入職の余地があることがほとんど知られていないことなどのこの意見交換を通して初めて分かったこともありました。

2021年11月26日 第4回土木科学シンポジウムを開催!
土木科学シンポジウムは本年で4回目となりました。年々の参加者の増加と感染症拡大の予防の観点から、本年は朱鷺メッセ国際会議場にて「観測ビッグデータが開拓すること」をテーマとして開催しました。本年のシンポジウムでは2名の外部講師の招待、ポスターセッションや総合討論の設置などの新たな試みを行いました。参加者は産学官の様々な機関に所属する100名を超え、河川工学を支える最新の研究成果の共有や、今後の人材育成の方向性についての意見交換を行い、盛会のもとに無事に閉会しました。

2021年7月8日 ⭐️ARCEプロジェクトの紹介番組の取材!
村松教授と早坂研究教授と進めてきているARCEプロジェクトの活動内容について、以下のテレビ番組で紹介されることになりました。

放送局:NST新潟総合テレビ
番組名:近代日本の列島改造~工人(エンジニア)たちの信濃川戦争~
放送予定:8月21日(土)14:00~15:00

2021年5月22日 ⭐️IEEE ICAS’21国際会議論文が採択決定!
工学部の村松正吾教授らとの異分野融合研究による「River Flow Path Control With Reinforcement Learning 」をIEEE International Conference on Autonomous Systems (IEEE ICAS 2021))に投稿し、これの掲載が決定となりました。この研究は、拡縮工法をCPSにより動的制御するための基礎研究です。

2021年4月5日 ⭐️科研費・基盤研究(A)採択!
「自然法則に基づく安定性河道とデータ駆動型の河道の予知保全法による河川の多重性向上」という研究課題の科研費が基盤研究(A)の採択となりました。本研究課題の特色の一つは、河道の予知保全の方法を異分野融合型の研究体制で実施することです。分野をリードする重責を感じつつも、気負わずに、近年の水害の緩和となる成果をあげたいと思います。

2021年1月30日 ⭐️ARCEプロジェクトの成果論文が採択!
工学部の村松正吾教授らとの異分野融合型のARCEプロジェクトの成果をまとめ、昨年10月にICASSPへ投稿していた論文(Sparse-Coded Dynamic Mode Decomposition On Graph For Prediction Of River Water Level Distribution)が採択となりました!ICASSPは、IEEE Signal Processing Societyのフラグシップカンファレンスであり、Google ScholarのSignal Processingのカテゴリで1位にランクする国際会議です。

2020年11月27日 第3回土木科学シンポジウムを開催
ANAクラウンプラザホテル新潟において、「人と技術による多重の備え」をテーマとして、第3回土木科学シンポジウム開催しました。 ARCEプロジェクトは、2016年に河川を自律的に制御する新技術の開発を目的として開始されたもので、人類の理想である様々な自然災害を無害化する「土木科学」の確立を決意し、土木科学シンポジウムを行っています。第1回は2018年11月に開催され、今回が第3回目となります。本シンポジウム主題である「土木科学」は、既存の土木工学の経験的手法を、異分野融合型研究を通し、科学的手法へ転換することで自然現象の不確実性を縮減し、社会活動における自然災害の脅威の除去や、生産性の飛躍的な向上を目的とする学問です。今回のシンポジウムでは、地方における高度な人材育成を目的としたコンソーシアム「水ラボコンソーシアム」を新潟創業の6社の建設関連会社とともに設立したことも報告しました。当日は、産官学より約90名が参加し、活発な意見交換が行われ、盛況な会になりました。

2020年7月30日 ㊗️ 科研費・挑戦的研究(開拓)採択!
2016年開始した異分野融合研究ARCEプロジェクトによる渾身の研究構想が科研費・挑戦的研究(開拓)に採択となりました。

2020年4月10日 ㊗️ マイクロ波レーダーの運用開始!
世界で初めてのマイクロ波レーダーを用いた河川観測を開始しました。直径約4km探査範囲を時間分解能約2秒、空間分解能約2mでスキャンできます。危機管理と水文観測などの維持管理の両面に大きなインパクトが期待できます!