2021

News 2021

2021年12月26日 ⭐️ 学術変革・堤防透視実験その2

名古屋大チームとともに新しい原子核乾板を信濃川の堤防に設置しました。悪条件の中での作業となりましたが、入念な準備が功を奏し、円滑に予定の作業を完了することができました。

2021年12月19日 ⭐️ 学術変革・堤防透視実験その1

名古屋大チームとともに11月後半に設置した原子核乾板の回収作業を行いました。今冬、初めての大雪の予報が発表となり、この回収作業の実施の判断には非常に悩みました。幸いにも作業が始まってからは降雪も収まり、予定していた作業をすべて完了ができました。

2021年11月26日 ㊗️ 第4回土木科学シンポジウムを開催!

土木科学シンポジウムは本年で4回目となりました。年々の参加者の増加と感染症拡大の予防の観点から、本年は朱鷺メッセ国際会議場にて「観測ビッグデータが開拓すること」をテーマとして開催しました。本年のシンポジウムでは2名の外部講師の招待、ポスターセッションや総合討論の設置などの新たな試みを行いました。参加者は産学官の様々な機関に所属する100名を超え、河川工学を支える最新の研究成果の共有や、今後の人材育成の方向性についての意見交換を行い、盛会のもとに無事に閉会しました。

2021年11月20日 ⭐️ 学術変革(B)の観測プロジェクトが始動!

2021年8月に採択となった科研費・学術変革(B)による初めての観測が信濃川で開始しました。今、思い返すと、設置当日までの打ち合わせは、ほぼオンラインでしたが、それなのに、設置当日は大した手戻りもなく、割とスムーズに作業が進んだことは奇跡と言ってもいいかもしれません。前例のない作業だったにもかかわらず、各所から多大な協力を頂いたお陰様で円滑なスタートを切ることができました。感謝申し上げます。

2021年11月19日 河口部の侵食対策の現地見学

とある河川の河口部の侵食対策の現地見学および関係者との意見交換を行いました。従来技術では対応できない問題がまだまだ多く存在することを目の当たりにしました。すでに静かにですが、これからの土木工学では、従来の力学的な専門知識に加え、データ科学と電気・電子の基礎知識が不可欠となる状況が始まっているようです。

2021年11月16日 ⭐️ 拡縮工法の研修会

2016年に早出川で初めて実河川での実証実験が始まった拡縮工法を採用する河川がその後増加し、産官学の関係者を対象とした拡縮工法の研修会を糸魚川で実施しました。

2021年10月29日 最先端機材による複雑構造物の測定性能試験

土木工学の対象物はまだまだ精密かつ効率的に測定できない物体が多数あります。最先端機材による複雑構造物の測定性能の試験を行いました。その結果、従来の測定法では困難だった垂直面の三次元形状さえ測定が可能であることが分かってきました。素晴らしい。

2021年10月8日 マイクロ波レーダーの増設と表面流速の推定

2020年4月から稼働を開始したマイクロ波レーダの増設計画が進行中です。この観測網が完成すると10km以上の区間を2秒程度ごとに10m以下の空間分解能でマイクロ波の反射強度を測定できるようになります。また、得られた反射強度の数理的な処理により水位と表面流速の推定ができることも徐々にわかってきました。

2021年9月28日 LiDARの測定結果の速報

先日のLiDAR測定結果の速報が届きました。これはスゴイ。

2021年9月27日 ㊗️ 学振DC2採択!

D1の茂木大知君が学振DC2に採用されしました。課題名は「気候変動による流量増加に対応するための実河川における二次元観測手法の確立」です。毎年、水工学分野での採択は全国で2件程度の難関の突破です。おめでとうございます!学振DC2は、日本学術振興会JSPSが運営する特別研究員制度の通称で、我が国の優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度です。

2021年9月24日 最先端の計測機材による観測ビッグデータの取得はできるか⁉️

実河川のデジタルツインの構築を目的として、フルサイズカメラ、LiDAR、複数機体を用いたSfMなどを用いた測定を行いました。最先端の計測機材から出力される観測ビッグデータの量と質に圧倒されました。今回の測定は、本来目的の達成に加え、新たな測定方法の開発、新たな測定機材の開発、新たな表現手法の開発の各々へのヒントを与える非常に有意義なものとなりました。また、実は、作業中に機材不良などのアクシデントがあり、計画通りの作業が実施できない状況に一時は陥りました。この経験は、今後の作業準備における教訓としたいと思います。

2021年9月22日 VR/ARの土木工学への応用

3次元スキャナーを用いた現実空間の計測を得意とするすみれ測量さんより、VR/ARの土木工学への応用について話題提供をしてもらいました。素直にすごい!

2021年9月22日 堤防形状の精密計測

3次元スキャナーを用いた堤防形状の精密計測を実施しました。短時間で高精度の大量のデータが取得できました。

2021年9月15日 新しいシミュレーションモデルの開発が進行中・・・

この数年ぶりに新しいシミュレーションモデルの開発が進んでいます。流域スケールでの記録的な豪雨時の水の挙動の把握を目指しています。

2021年9月2日 ⭐️水ラボ勉強会の開催!

水ラボに参加してくださっているNCE、キタック、金井度量衡、日立建機の4社から各社が携わる事業のご紹介や、あらかじめ収集していた学生からの質問にご回答いただく形の勉強会を開催しました。今回の勉強会に、水ラボの独自かつ時宜を捉えた活動に賛同してくださった日立建機特別顧問の住岡浩二氏が飛び入りで参加してくださるというハプニングもありました。水ラボとは、水にまつわる研究開発とそれを通した高度人材(=博士号取得者相当の能力)を育成すること目的として、2020年11月に本研究室と小野組が県内有力企業と関連行政機関に呼びかけて設置した融合体です。

2021年9月1日 ミュオン観測の準備中・・・

ミュオンを用いた固体物内部の透視のためにはミュオンの検出器を高精度に設置する必要があります。堤防内部の透視の実証実験に向け、ミュオンの検出器の設置フレームの設計が着々と進んでいます!

2021年8月26日 ⭐️日立建機住岡特別顧問によるご講演!

水ラボの合同イベントとして、日立建機株式会社の住岡浩二特別顧問による講演会を開催しました。最新の建機開発について学ぶことができた上、建機開発とARCEによる研究開発に多く共通点があることが分かり、大変学びの多い講演会となりました。特に、ConSiteというIoTによる建機の故障予兆を遠隔で検知する取り組みが20年前から始められていたことにはとても驚きました。

2021年8月24日 ㊗️ 科研費・学術変革領域(B)が採択!

名古屋大学理学部の森島准教授を代表とした科研費・学術変革領域(B)が採択となりました。この科研費では、素粒子現象から巨大構造物までを透視するマルチスケールミューオンイメージングについて、異分野融合の研究体制で研究します。本研究室は、河川堤防の内部状態の透視手法について研究します。なお、学術変革領域とは、すべての学問分野での採択総数が20件、採択率が3%程度という、科研費で最難関の研究種目です。
2021年8月15日 信濃川の洪水時のエコーデータの収集しました
8月12日頃からの降雨の影響により信濃川が平常時から比べて5 mほど増水しました。その洪水の最大水位時のエコーデータを5時間に渡って収集しました。

2021年8月5日 夜の川辺

来年こそはミズベリングで夏を楽しみたいものです。

2021年7月18日 ㊗️ 研究教授の称号付与のお祝いを頂きました

4月に研究教授の称号が付与され、そのお祝いの品を頂きました。どうも有り難うございました。

2021年7月9日 ㊗️ 科研費・挑戦的研究(萌芽)が採択!

理学部の本田明治教授を代表とした科研費・挑戦的研究(萌芽)が採択となりました。この科研費では、極端気象がもたらす風水害の頻発化・激甚化で変わる地域社会の持続可能性について、気象学、合意形成学、健康学、経営学という多彩な異分野融合の研究体制で研究します。

2021年7月8日 ㊗️ ARCEプロジェクトの紹介番組の取材!

村松教授と早坂研究教授と進めてきているARCEプロジェクトの活動内容について、以下のテレビ番組で紹介されることになりました。

放送局:NST新潟総合テレビ
番組名:近代日本の列島改造~工人(エンジニア)たちの信濃川戦争~
放送予定:8月21日(土)14:00~15:00

2021年7月6日 ⭐️水ラボの現地見学会(第2回)を開催!

産官学による高度人材の育成を目的として2020年11月に設立した水ラボ・コンソーシアムのイベントとして、本研究室で開発した流路の制御技術を導入した河川工事の現場見学、意見交換会を実施しました。

2021年6月21日 ⭐️宇宙線ミュオンによる堤防透視の実証実験が始動しました!

宇宙線ミュオンを用いることで固体の内部を透視できることが知られています。その代表的な成果とし、名古屋大学の森島邦博准教授らによるピラミッド内部の未知の大空間の発見があります。名古屋大学の未来材料・システム研究所よる研究助成が採択となり、ミュオンによる河川堤防の内部を透視するプロジェクトがついに始動しました!

2021年5月22日 ㊗️ IEEE ICAS’21国際会議論文が採択決定!

工学部の村松正吾教授らとの異分野融合研究による「River Flow Path Control With Reinforcement Learning 」をIEEE International Conference on Autonomous Systems (IEEE ICAS 2021))に投稿し、これの掲載が決定となりました。この研究は、拡縮工法をCPSにより動的制御するための基礎研究です。

2021年5月22日 ㊗️ 河川技術論文に4つの論文が掲載決定!

河川技術論文に投稿していた4つの論文の掲載が決定となりました。掲載が決定となったのは、拡縮工法の実河川における機能実証、流域治水の計画を目的とした新しい氾濫解析法、砂州河川の危険箇所の推定法、マイクロ波を用いた洪水時の危機管理のための基礎研究の4つです。

2021年5月19日 ⭐️水ラボの現地見学会(第1回)を開催!

産官学による高度人材の育成を目的として2020年11月に設立した水ラボ・コンソーシアムのイベントとして、ICT施工などの最新技術を導入した河川工事の現場見学、座学の勉強会を実施しました。

2021年4月22日 ㊗️ リサーチフェロー採択!

新潟大学は、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」の実施機関として採択され、博士後期課程1年次の支援を目的としたフェローシップ制度を開設しました。D1の茂木大知君が同制度の審査を通過しました。おめでとうございます。

2021年4月21日 ㊗️ 研究教授の称号の付与!

新潟大学研究推進機構より、研究教授の称号を付与して頂きました。研究教授などの称号の付与は、新潟大学における研究の活性化および発展に寄与することを目的に、大型の競争的研究費を獲得し、特に優れた研究業績を有する准教授などに同称号を付与する制度です。

2021年4月5日 ㊗️ 科研費・基盤研究(A)採択!

「自然法則に基づく安定性河道とデータ駆動型の河道の予知保全法による河川の多重性向上」という研究課題の科研費が基盤研究(A)の採択となりました。本研究課題の特色の一つは、河道の予知保全の方法を異分野融合型の研究体制で実施することです。分野をリードする重責を感じつつも、気負わずに、近年の水害の緩和となる成果をあげたいと思います。

2021年4月1日 13歳🎉

早いもので本研究室が設立されて本日で13回目の春を迎えました。これまで自由に教育・研究活動を展開することができたのは、本研究室が目指すを理想を理解してくださった多く方々の支援のお陰と感謝しています。今後もたとえ難題でもあっても、真に解決な必要な課題を解決するための学術的な努力と、それを通した優れた人材育成に尽力していきたいと思います。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。

2021年3月24日 ㊗️ 全国多自然川づくり会議 代表事例に選定!

2016年から阿賀野川の支川の早出川で実施していた拡縮工法が、国交省令和2年度全国多自然川づくり会議において代表事例に選定されました。拡縮工法は、自然河川の幾何学的な形状に着想を得て、治水機能と環境保全の機能のどちらも向上させる流路の能動的な制御工法です。様々な河川への普及を目指し、拡縮工法の残されている課題の早期の解決に努めたいと思います。

2021年3月5日 ㊗️ 黛由季さんが土屋雷蔵賞を受賞!

昨年11月の土木学会新潟会における博士前期課程1年生の黛由季さんの「初期に設定する底面形状が自発的な河床波の発生・発達と流れに及ぼす影響」という研究発表に対し、土屋雷蔵賞の受賞が決まりました。この研究は、交互砂州の自発的な発生に対し、初期に与える底面形状の僅かな違いがその後の砂州の発達にどのような影響を及ぼすかを模型実験を用いて初めて調べたもので、古くて新しい研究です。おめでとうございます。

2021年2月18日 ㊗️ 茂木大知君が修論賞を受賞!

博士前期課程2年生の修了時の研究発表会において、茂木大知君が「状態空間モデルによる開水路水理の空間分布の推定」という題目で発表を行い、新潟大学大学院の修論賞を受賞しました。この研究は、これまで決定論的な水理の支配方程式を用いた解析が常識とされてきたことに対し、確率論的な状態空間モデルを用いて水理を定量的に評価する新規性と独自性を兼備した研究です。おめでとうございます。

2021年1月30日 ㊗️ ARCEプロジェクトの成果論文が採択!

工学部の村松正吾教授らとの異分野融合型のARCEプロジェクトの成果をまとめ、昨年10月にICASSPへ投稿していた論文(Sparse-Coded Dynamic Mode Decomposition On Graph For Prediction Of River Water Level Distribution)が採択となりました!ICASSPは、IEEE Signal Processing Societyのフラグシップカンファレンスであり、Google ScholarのSignal Processingのカテゴリで1位にランクする国際会議です。

2021年1月21日 読売新聞に掲載

東日本大震災から間も無く10年を迎えるにあたり、河川を遡上する津波から身を守るための要点を提言し、その内容が読売新聞(全国紙)に掲載となりました。
2021年1月1日 新年のご挨拶と2021年の抱負

新年明けましておめでとうございます。2020年はコロナウイルスの感染が世界的に拡大し、地方都市である新潟でさえ新しい生活様式を余儀なくされ、不自由が多い一年となりました。しかし、ピンチこそチャンス!2020年もまた多くの出会いがあり、その方々から沢山の支援や学びを頂き、感謝に堪えない一年となりました。研究室全体としての2020年は、重要な研究成果がいくつも得られた上、新たな研究方法を得ることができた収穫の多い年だったと思います。2021年はこれらを論文としてまとめて発表することに意識を集中していきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。